たんぱく質は犬の最も重要な必要栄養素であり、主成分です。
たんぱく質は、筋肉、臓器、皮膚、骨、被毛などの主要成分として存在するほか、体の機能を調整するホルモン、酵素、抗体などの材料でもあり、犬の健康な体の組織作りに不可欠であり、最も重要な栄養素です。
本日はこの「抗体」についてお話させて頂きます。
まず抗体とは、体の中に病気の原因となる細菌やウィルスなどが侵入したとき、異物として攻撃したり体外に排除する役割を担うタンパク質のことを言います。
◎たんぱく質摂取は免疫力を高める
犬は22種類のアミノ酸を必要を必要としており、そのうちの12種類は犬の体内で作ることができますが、他10種類は栄養を食物から摂取する必要があります。たんぱく質は脂肪(脂質)や他の栄養素と異なり、体内に貯蔵することができないため、日々の食事から栄養を摂取しなければいけません。過剰に摂取したたんぱく質は、尿として流れます。
◎免疫力を高めるためのたんぱく質の量
たんぱく質の量は年齢や、運動量、犬種等(特に大型犬はたんぱく質の小・中型犬に比べて、成長の経過によって異なります)によって変わってきます。特に、病気や怪我、妊娠中や母乳をあげているママ犬のたんぱく質の量を増やし、免疫力を高める必要があると言われています。
全米飼料検査官協会(AAFCO)は、パピー期は1キロ当たりたんぱく質は22%、成犬期は18%以上であることを推奨しております。オルソン先生はシニア期もパピーと同じ量のたんぱく質が必要と考えています。
上でお話した、病気や怪我、妊娠中や母乳をあげているママ犬はさらに、たんぱく質の量を増やし、抗体を作る必要があります。
◎その他、犬の免疫力を高める方法
①水分を取る
水分摂取が不足すると血液中の水分も不足し血流が悪くなります。水分を摂取し、血流が改善すると白血球などの免疫効果が全身に行き渡るようになります。また、血流が良くなり新陳代謝が活発になることで免疫細胞の働きが活発になると思われます。
愛犬がいつも新鮮な水分を飲めるようにしておくことが必要ですが、あまり水を自ら摂取しないという子は、水分を含んだフードを与えてあげることによって水分を取ることができます。
②腸内を健康に保つ
犬にとっての腸活は、腸に負担を掛けない食事のことを指します。そして犬にとって腸に負担を掛けない食事とは動物性たんぱく質をいいます。腸に負担を掛けずに、消化に良いものは生肉を与えて腸内を環境に保つことは、さらなる免疫力を高めることとなります。
③適度な運動
散歩が大好きな子は適度な運動が出来ている子が多いと思いますが、散歩が苦手な子やシニアになって運動をするのが難しくなった子には、家で出来る遊びをして運動をさせて上げて下さい。私の先代の子は、追いかけっこが大好きでした。よろよろになっても、追いかけっこの真似事をするとニコニコわらってました。
④生活環境を整えてあげる
ストレスが多い飼い主さんや犬が住みにくい環境は犬の免疫力を下げてしまいます。犬が穏やかに過ごせる環境は犬の健康には重要な要素です。
免疫力を高めることが出来たら、病気を防ぐことができ、犬の体を守ってあげることができます。やっぱり食事で栄養を取るのは、犬にとっても基本ですね!
Happy Life with dogs!