犬は肉食?犬は雑食?

こんにちは。犬の消化に最も適した食事を提供しているポチデリです。

突然ですが、犬は食肉類に属する動物です。ブリタニカ国際大百科事典によりますと、食肉類とは哺乳綱食肉目に属する動物で、ここに属されている動物は犬歯が歯発達し、顎の噛む力が強く、他の動物を獲物とし、指には鋭い鉤爪(がぎつめ)をもち、聴覚、嗅覚、視覚とも優れている。大部分は肉を主食とすると書かれておりました。

でもだからといって犬は肉食だということではありません。

そして、肉食だからポチデリは生肉を中心とした食事を提供しているの?といわれると、そうではないと言えます。

犬の祖先である狼は肉食です。ですが、犬は長い年月の間に肉以外も食し、肉も植物も食することで進化を続けてきたと考えられているため、現代では犬は雑食だと考えられています。

ポチデリで生肉中心の原材料を利用している理由は、犬が肉を食することで栄養を効率的に摂取でき、生肉が消化に最も優れた食材であるためです。

原材料

【犬の消化に最も優れた肉】

食肉類の動物は、最も短く最もシンプルな消化器官を持ちます。犬の腸を人間や草食動物の腸と比べてみると、草食動物などはもっと長く、牛:50m、人間:7m、犬などの食目類:3.5mと、食目類の短さは一目瞭然です。腸の長さは、草など消化しづらい食べ物を時間かけて消化することや栄養吸収する仕組みになっています。犬の腸の短さは、草や食物繊維を消化することに不適であり、消化しやすい肉を食することが身体の構造に適しています。

体に不適なものを取り続けると腸の中にガスが溜まり、消化不良が起こるなどの不調が起こります。それでも犬は植物から摂取した炭水化物を100%消化することができると言われていますが、肉類と植物の消化できる能力は極めて異なります。そして、オルソン先生の研究の中で、野菜などの量は1回の食事の25%以内であれば消化を邪魔しないということがわかっています。

【栄養吸収率】

肉に含まれる動物性たんぱく質(肉、魚、卵、乳製品など)と植物性たんぱく質(穀物や野菜など)がありますが、犬に必要なたんぱく質は動物性たんぱく質です。その理由は、動物性たんぱく質に含まれているアミノ酸の量です。アミノ酸の量イコール栄養の吸収率です。

犬の体の構造上、動物性たんぱく質は植物性たんぱく質に比べ、吸収効率が高いためより、栄養を効率よく体に取り入れることができることが証明されています。動物性たんぱく質が犬の必要とするたんぱく質の全てが含まれている「完全たんぱく質 (complete protein)」と呼ばれているのは、l-カルニチンとタウリンが含まれているからで、植物性たんぱく質にはいずれもほとんど含まれていません。消化吸収率において、鶏卵を100とすると、鶏、牛、羊肉は92%、魚は78%まで下がり、トウモロコシにおいては、54%も下がるほど、同じように食し栄養を取り入れても、吸収率が異なります。

そういった理由からポチデリでは、肉を中心としたレシピになっております。
犬の消化吸収に良いものを研究した結果、これに辿りついたのです。

Happy life with dogs!

監修

堀本 ひかり(獣医師)
出身学校 帯広畜産大学
所属学会・資格 日本獣医エキゾチック学会

CTを備える医療センターから、獣医師一人で診察する小さな分院、夜間救急病院などの勤務。
リュー・オルソン(自然栄養学博士/ブリーダー)
リュー・オルソンは40年以上、多岐にわたる犬の健康に関わる仕事に従事。

犬の消化器官の研究でテキサス大学で博士号終了。犬のサプリ開発などに関わる傍ら、ロットワイヤーのトップブリーダーを30年以上続けており、アメリカンケネルクラブ審査員、テキサス コンローケネルクラブ会長などを務める。

犬の健康的な食生活ガイドのEマガジン/ECサイト「B-Natural」の運営に加え、Gazette(ニュージーランド)、the Mein Hund (スイス), the Rottweiler Quarterly(米国)といったブリーダー専門誌への寄稿も行う。

主な著書に「Raw and Natural Nutrition for Dogs, Revised: The Definitive Guide to Homemade Meals! 」などがある。

1992年には、自身の愛犬達には生肉を与えるフードに変更した。