10年間の研究で知り得た、犬の食事と胃腸の健康

こんにちは。犬の消化に最も適した食事を提供しているポチデリです。

 本日は先日読んだ研究についてお話させて頂きます。
 フィンランドのヘルシンキ大学のアナ・ヒエルム-ビョークマン先生の研究チームが2009~2019年10年間、定期的に7000人の犬の飼い主に愛犬の食事について長期間アンケート調査を行った、その結果についてお話させて頂きます。記事

【研究内容】

飼い主に子犬からの10年間に愛犬にどんなフードを与えたかを定期的に調査しました。
フードは3つのカテゴリー分けられ、飼い主はそこから選び回答します。
①ドライドッグフード
②飼い主の食事の残り物
③調理していない食材(生肉、魚、ベリーなど)

そして、研究チームは犬がその食事を食べた結果、一定の期間内に胃腸障害など不調を起こしたかの聞き取り調査を10年間定期的に行うというものです。

研究チームは子犬時にドライドッグフードを食べていたわんちゃんは、その後の成犬になってから食事の残り物や調理していない食材を与えていた子よりも腸の不調が起こりやすいという調査結果を発表しました。腸の不調を起こしやすいとみられる22%のわんちゃんは1歳~1歳半の間にその症状が現れました。不調を起こしやすい子は2~6か月の子犬の期間に何を食べたかが強い関連をみせ、その期間にドライドッグフードを食べていた犬はその期間調理していない生食を食べていた犬に比べ29%以上も腸の不調が起きていると飼い主が認識できる不調を見せることがわかりました。ですが、今回の調査では、その不調が食事が直接的な病気や腸の原因なのかを決定づけられなかったそうです。

ヒエルム-ビョークマン先生はドライドッグフードが犬の腸内環境の悪化を引き起こしているか直接的な原因であるかは不明確であるとしながらも、ドッグフードの炭水化物が原因であると考えらえるとし、炭水化物は犬にとって重要なな栄養素ではなく、量も少量でよいと考えていると話した。そして犬にとって炭水化物は、人間で言う調製砂糖と同様の影響があるとし、腸内で炎症を起こしている可能性があると考えていると話した。

続けて、犬には生食(調理なしの食材)を与えるほうが犬の腸内微生物にとっても適していると話し、犬も沢山の種類の食事を与えること、そして愛犬の20%は生肉食を与えることを推奨すると研究に参加した飼い主さんには伝えているそうです。

犬の健康と食事は、ここ数年で長期間研究した結果が続々と発表されています。この記事でも10年と長い期間の結果、犬の食事が犬の健康に与える影響がまだ確実ではないものの、少しづつ分かりはじめています。

生食はまだまだ日本では新規の分野ではありますが、アメリカやヨーロッパでは多くの飼い主が選択し、愛犬に与えています。

少し気になるという方は是非、ポチデリの生肉食を一度試して頂くと犬の変化に気づいて頂くことが出来るのではないかと思います。

少し心配という方はコンサルティングも行っておりますので、お気軽にご連絡下さい。

Happy life with dogs!

監修

堀本 ひかり(獣医師)
出身学校 帯広畜産大学
所属学会・資格 日本獣医エキゾチック学会

CTを備える医療センターから、獣医師一人で診察する小さな分院、夜間救急病院などの勤務。