犬の縄張り意識

こんにちは。犬の消化に最も適した食事を提供しているポチデリです。

本日は犬の縄張り意識についてお話します。

なぜ、縄張り意識に興味をもったかというと、現在一緒に暮らしているジャックラッセルテリア3歳詩(うた)は私や主人が帰宅しても一切動きません笑。寒い日は布団の中で寝ているのですが、布団からも出てこないといった性格の持ち主です。しっぽ振ってお迎えなどは期待できません笑
先代で同じジャックラッセルテリアのチップスは外から不信な音がすると吠える番犬でした。
お客様の中にも「うちの子は本当に怖がりで」という声も聞き、外の音が聞こえないように防音のシートを家に貼ったという話も聞いたことがあります

【家にいるときに愛犬が吠える理由】

愛犬が室内で吠える理由は状況によって違うかもしれませんが、外からの音や来客が来た際に吠える理由は犬の元々持つ縄張り意識が関係しています。

犬は自分に属するものを守る習性があります。属するものの中には「住む場所」「群れ」「物」などがあります。
それを守るために吠える、唸る、歯を見せるなどの行為を行い、敵が自分の属する場所や物に侵入しないために戦おうとするのです。愛犬からすれば、正当防衛であり、愛する家族を守る行動であるため怒られる筋合いはないと思っているはずです。
(余談ですが、初代のボーダーコリーのトトロは、家の車の音を聞き分けていました。家の車の音がすると誰かが帰ってきたことと判断し喜びを体で表現していました。それを思うと外からの音が全部脅威と判断するわけではないようです。)
それでも、犬が生まれ持った習性だから外部の音や外部から訪ねてくる来客に吠えるなどの行為を繰り返してもいいのかというと、そういうわけではなく、人間と犬と楽しく暮らしていくなかでは理想的ではないですよね。

解決方法をトレーナーの先生にお伺いすると皆さん口をそろえ、「飼い主が愛犬のリーダーになれていないからです」と言われます。犬は群れで生活します。その群れのリーダーと犬自身が感じている場合にそういった行動を起こし、自分の群れを守ろうとするそうです。

以前犬の行動心理学をオンラインで勉強していた時に人間は外出するときに家の鍵を閉めて家の安全を守ります。意図的に鍵をかけずに外出したら、一日気が気でない時間を過ごします。犬にとって鍵はリーダーであるのですと言われたことがあります。犬が吠えているのは鍵のかかっていないセキュリティーのない家に住んでいる家族を守る役割を自分がしていると思っているのです。

そのため解決方法は愛犬の群れのリーダーになることです。リーダーが外からの音に反応していない、来客が来てもリーダーが普段と変わらないと判断すれば愛犬は吠えることをやめるのです。

リーダーになるためには、リーダーが正しい境界線を引く(Set Boundaries)必要があり、その境界線を犬が守るように繰り返し犬に教えて行くことです。愛犬には一緒に暮らして行くために必要なマナーを理解してもらう、そのためには愛犬が理解出来るように正しく、分かりやすく、伝えていきます。それは愛犬に「お座り」「お手」などトリックと同じように「私の指示に従う」ことによって愛犬に良いことがもたらされることを教え続けて欲しいです。いろんな本を読んで学んで頂き犬の行動学を知ることも重要ですが、ドッグトレーナーさんにご相談するのも良い方法だと思います!

Happy life with dogs!

監修

堀本 ひかり(獣医師)
出身学校 帯広畜産大学
所属学会・資格 日本獣医エキゾチック学会

CTを備える医療センターから、獣医師一人で診察する小さな分院、夜間救急病院などの勤務。