心臓病は犬の死亡原因の2位

こんにちは!犬の体の構造に最も適したフードを提供するポチデリです。

今回は犬の死亡原因の2位である心臓病についてお話させて下さい。

心臓は、車でいうエンジンです。そのエンジンが正常に動かないと体の動きは遅くなり、やがて動かなくなります。

心臓は血液を全身と肺に送り出すポンプの役割をしており、血液は体中に栄養や酸素を送り、汚れた血液を回収して肺に送ります。栄養や酸素が届かないと各器官は正常に機能しなくなり、心臓以外の働きにも疾患が連鎖して起きてしまいます。

先ほどもお伝えしましたが、心臓病はがんに続いて、犬の死亡原因となります。(1位 がん 2位 心臓病 3位 腎臓病)心臓病は初期症状を発見するのは難しく心臓病と診断されてからの生存率が1年以内で約50%を下回ります。がんや腎臓病と同様に、早期発見や早期治療、予防が重要な病気です。

僧帽弁閉鎖不全症 

犬の心臓病の中で最も一般的な病気です。心臓は、4つの部屋に分かれており、血液は一方方向に流れるように機能していますが、心臓の中の血液の流れをコントロールする弁が変形し、血液の流れが乱れるため、全身にうまく血液が送れなくなる病気です。

症状は、元気が無くなり、疲れやすくなり、循環不全や酸素不足により歯肉や舌の色が変化します。原因は先天性や遺伝的なものだと考えられていますが、栄養不足や老化という研究もあります。中高齢の小型犬やシニア犬が好発する病気として知られている病気です。得に、キャバリエ・キング・チャールズ・スパニエルは遺伝的に発病しやすいといわれていますが、どの犬種もかかる可能性はあります。また、雄より雌の方が患う可能性が高いといわれています

【僧帽弁閉鎖不全症を患いやすい犬種】
キャバリエ・キング・チャールズ・スパニエル以外にも
トイプードル
チワワ
シーズー
マルチーズ
ダッシュハンド
ウィペット
ポメラニアン
また
中型犬
ミックス犬
も好発するといわれています。
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僧帽弁閉鎖不全症のガイドライン
ステージA
:現時点で心臓に異常はないが今後心不全をおこすリスクの高い犬種。
身体によいフード。食餌療法は必要はなし。
ステージB1
:心雑音、弁の変性、僧帽弁逆流が認められ、心拡大が認められないもの。

ステージB2
:心雑音、弁の変性、僧帽弁逆流が認められ、心拡大が認められるもの。
身体によいフード。食餌療法は必要はなし。
ステージC
:咳や息切れなどの症状があり、過去に肺水腫の治療をしたことがあるもの。
ナトリウムやたんぱく質の制限
ステージD
:あらゆる内科治療にもかかわらず、治療反応が悪いもの。
ナトリウムやたんぱく質の制限

アメリカ獣医内科学会(ACVIM)が病期を以下のように分類しています。
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/jvim.15488
上記の分類はアメリカ獣医内科学会により僧帽弁閉鎖不全症のガイドラインとして分類されたもので、日本でも広く使われております。

ステージAからステージB2までに発見された場合は適切な治療と食餌治療を行えば、進行を抑えることが出来ます。
ステージAからステージB2までわんちゃんの必要な栄養素は、上記の表に記載があるように食事制限はありません。ですが心臓病の原因に栄養不足との研究結果もあることから、栄養が偏らないフードを与えることが重要です。

☑ 高たんぱく質
☑ 高脂質
☑ ビタミン
☑ ミネラル
などの栄養素を適量+バランスよく摂取することが心臓病のための食事となります。

ステージCやステージDと診断された場合、
☑ ナトリウムを控える (塩)
☑ リンを控える
☑ タウリンをプラスする
といわれることが多いのですが、検査結果の数値によってはたんぱく質や脂質を摂取し心臓の機能を高めたり、タウリンが豊富に含まれた生野菜を摂取することで、筋肉細胞へのダメージや疲労回復の効果を得るために感を得るために積極的に摂取するように診断されることもあるため、獣医師の先生と栄養面で治療の相談をすることをお勧めします。
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心筋症

心筋症は、心機能障害を伴う心筋の疾患と定義されています。心筋症がおき、筋肉機能に障害がおきれば、心臓のポンプ機能が正常に動かないため、全身の血液の循環が滞ってしまう病気です。その中でも、拡張型心筋症が最も多く、心臓の筋肉が薄くなる病気です。他に心臓の筋肉が分厚くなる肥大型心筋症や、固くなる拘束型などもあります。

発症の原因は不明で、先天性や遺伝的なものや、感染症や、自己免疫の異常又は栄養不足が関係性があるとの研究結果もあります。

症状としては、進行するまでは気が付かないことが多いですが、進行するにつれ、息切れや息苦しさ、食欲旺盛なのに体重が減少、腹部に水が溜まるなどの症状がおきます。心筋症は、大型犬の中年齢が好発することが多いと言われていますが、子犬期から成犬期でも発病することもあります。
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【心筋症を患いやすい犬種】
どの犬種も患う可能性がありますが、
大型犬
ダルメシアン
ドーベルマン
イングリッシュブルドッグ
アフガンハウンド
アメリカンコッカースパニエル
ボクサー
イングリッシュコッカースパニエル
グレートデン
アイリッシュウルフハンド
セントバーナード
スコティッシュディアハウンド
などが、発達しやすいといわれています。

監修

堀本 ひかり(獣医師)
出身学校 帯広畜産大学
所属学会・資格 日本獣医エキゾチック学会

CTを備える医療センターから、獣医師一人で診察する小さな分院、夜間救急病院などの勤務。