こんにちは。ポチデリです。
【犬の膵炎】
胃や腸の近くにある膵臓という臓器に炎症が起き、嘔吐や食欲不振、腹痛などが起こる病気です。
【膵臓の役割】
膵臓には大きく分けて二つの役割があります。
①消化酵素やアルカリ性の膵液を出す消化器臓器としての働き
②血糖値を調整するインスリンなどのホルモンを分泌する内分泌臓器としての働き
【症状】
膵炎が起こると消化液がしみだし、その消化液が膵臓自身や腹腔内の臓器を損傷することで強い痛みを生じます。膵臓の組織が破壊されるとインスリンの分泌に異常をきたすこともあり、炎症が落ち着いた後も血糖コントロール不良などの症状が見られます。
初期症状として
◎食欲の低下
◎嘔吐
◎背骨を丸める(腹部の痛みの症状のサイン)
◎下痢
【原因】
膵炎には、
◎誤飲等で内臓に負担がかかった場合
◎胃腸炎など嘔吐に伴う胃腸炎症状からの二次的な症状
◎高脂質なフードを多食して膵臓に負担をかけた場合
などが原因が考えられます。
軽度のものだと安静にしていると回復します。
◎事故などで膵臓を傷つけた場合
◎クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)
◎上皮小体機能亢進症といった病気
◎ウイルスや寄生虫の感染
などは、ステロイド剤や利尿剤といった薬物の投与、腹部の外傷や手術などが原因となることがあります。
【膵炎の子のフード】
療養食として、脂肪量が少ないフードを与える必要があります。ですが、脂肪は犬にとってエネルギーを与える栄養素ですので、全てを無くすのではなく、必要摂取量は必要です。
膵臓はインスリンの生成を行い、血糖値をコントロールする役目を担っています。そのためフードは糖尿病の子と同様に血糖値の上昇が穏やかな食品・食材を選び与えてあげる必要があります。
☑ 糖質制限
☑ 高タンパク質、適量の脂肪
☑ 食物繊維
膵炎も糖尿病と同様に最も重要なことは、血糖値のコントロールです。炭水化物の摂取量を抑え、食物繊維をとることで、糖分の消化や吸収が緩やかになり、急激に血糖値が上がることを防ぐことができます。同時に、たんぱく質を積極的にとる必要があります。
オルソン先生は、動物性たんぱく質(脂肪の少ない肉)が50%を占める食事を与える必要がある言っており、脂肪の少ない肉とは、
◎鶏肉(脂肪を取り除いたもの)
◎牛 脂肪分の低いもの
◎牛の心臓
◎牛のレバー、マネ(腎臓)
◎鶏の卵の白身
◎低脂肪、プレーンヨーグルト
◎コテージチーズ
が含まれるといいます。
療養時期は、フードは出来るだけ回数を多く1日のフードの量を変えずに4回程度に分け与えると膵臓の負担を減らすことが出来るためよいとされています。
【ポチデリが出来ること】
ポチデリは、
☑ 糖質・炭水化物が低いため、血糖値の急激な上昇はおこりません。
☑ 高タンパク質、適量の脂肪 鶏肉や牛の生肉をフードの中心にしており、鶏及び牛のレバーもわんちゃんの体重や年齢、犬種によってカスタマイズされた分含まれております。
ご希望であれば、さらに肉の脂肪の量を変更することができます。
☑ 食物繊維 キャベツ、ブロッコリー、わかめに含まれています。
【膵炎を発症しやすい犬種】
どの犬種も発症する可能性はありますが、
ミニチュアシュナイザー
トイプードル
コッカースパニエル
シニア犬
肥満
メス
が発症しやすいとされています。
膵炎
監修
堀本 ひかり(獣医師)
出身学校 帯広畜産大学所属学会・資格 日本獣医エキゾチック学会
CTを備える医療センターから、獣医師一人で診察する小さな分院、夜間救急病院などの勤務。
リュー・オルソン(自然栄養学博士/ブリーダー)
リュー・オルソンは40年以上、多岐にわたる犬の健康に関わる仕事に従事。犬の消化器官の研究でテキサス大学で博士号終了。犬のサプリ開発などに関わる傍ら、ロットワイヤーのトップブリーダーを30年以上続けており、アメリカンケネルクラブ審査員、テキサス コンローケネルクラブ会長などを務める。
犬の健康的な食生活ガイドのEマガジン/ECサイト「B-Natural」の運営に加え、Gazette(ニュージーランド)、the Mein Hund (スイス), the Rottweiler Quarterly(米国)といったブリーダー専門誌への寄稿も行う。
主な著書に「Raw and Natural Nutrition for Dogs, Revised: The Definitive Guide to Homemade Meals! 」などがある。
1992年には、自身の愛犬達には生肉を与えるフードに変更した。