こんにちは。ポチデリです。
帰宅後の愛犬から熱烈なキス、愛犬のキスで目が覚めると幸せな気分になりますが、あれ、愛犬口が臭い!?と思うとき「犬だからしょうがない」で終わらせないほうがいいかもしれません。
犬の口が臭いとき、犬の口臭の匂いが変わったと感じたとき、口臭が教えてくれることがあります。
今日は口臭についてお話させて頂きたいと思います。
口臭の原因
1. 口腔の病気
歯周病(ブログのURL)歯に歯垢が蓄積することにより、歯茎に炎症がおこることにより発症します。大きく2つの病気に分類でき、歯肉炎と歯周炎です。歯肉炎とは、歯と歯茎に歯垢(しこう・プラーク)が付着し、歯茎の肉(歯肉)に炎症がおきている状態をいいます。歯周炎とは、歯肉炎の症状が悪化し、歯が抜けるなど歯を支える歯肉組織が炎症が進んでいる状態をいいます。
愛犬の歯に歯垢や歯石が溜まっている場合は、動物病院にてデンタルケアを行うことが重要です。その後は、獣医師の先生の指導によりホームケアを行う必要がありますが、すでに息が臭くなっている場合は、歯垢や歯石によって歯がダメージを受けている可能性があるため、病院でのケアが必要だと思われます。
2.腎臓病
私の先代犬は腎臓病だったため、本当に息が臭かったです。(息の匂いが変わったときに病院につれていってあげれば良かったと悔みます…)
腎臓は、身体の毒素を除去する重要な器官です。毒素を除去しきれないと身体に不必要な尿素と呼ばれる毒素が血液内で蓄積され続けてしまいます。尿素が溜まると口からアンモニアやおしっこのような匂いがするようになります。その場合はすでに腎臓で機能不全が起きている場合は多いです。
3. 肝臓病
◎愛犬の目の色や身体の血色悪くなり(多くの場合黄色に変色)
◎食欲不振
◎吐く
などの症状は肝臓不全の可能性があります。腎臓と同様に肝臓も身体の毒素のフィルター機能であるため、肝臓不良を起こしている可能性があるため、早期に獣医師に見てもらう必要があります。
4.口腔癌
口腔癌や口の中にできた腫瘍などにより口臭が悪くなる場合もあります。症状が悪化するにつれ、細胞の壊死部分から悪臭が原因となることがあります。
5.糖尿病
糖尿病の症状が悪化したり、病気の治療を行わなかった場合、犬の体内では脂肪を分解されケトンという分子が作り出されます。ケトンが作り出された場合は、口臭が甘い匂いに変化します。
6.誤飲誤食
犬が食すると危険なものや、おもちゃなどの誤飲誤食により口臭が酷くなることもあるそうです。そういったときは、口臭以外にぐったりすぐなどの行動の変化が見られることが多いので、そういった場合は早期に取り除くことが重要です。
7.栄養不足
犬に必要な栄養素が取れていない場合は、犬が口臭が酷くなる可能性があります。犬にとって一番バランスの取れた食事を与える必要があります。(おやつなどによりバランスを崩す可能性もあります。過剰摂取も見直しが必要な場合があります)
【治療・予防】
気になった場合は、獣医師さんに見てもらうことが重要です。診断後、適切な治療を行うことにより口臭だけでなく、本当に必要な治療を受けることができます。
息は病気を教えてくれる重要なSOSサインなのかもしれません。
Happy life with dogs!
愛犬の息が臭い!
監修
堀本 ひかり(獣医師)
出身学校 帯広畜産大学所属学会・資格 日本獣医エキゾチック学会
CTを備える医療センターから、獣医師一人で診察する小さな分院、夜間救急病院などの勤務。