愛犬が怒りっぽくなったと感じることはありませんか?

こんにちは。ポチデリです。

最近愛犬が怒りっぽくなったと感じることはありませんか?今までそんな行動はしなかったのに
◎ウーと吠えたり
◎吠えたり
◎噛んだり/噛む行為を見せたり
◎やたらおもちゃに執着したり
◎他のわんちゃんに向かっていったり
◎歯を見せる行動
などの行為を行ったりしていませんか。

そんな時は、生活の見直しのチャンスです。愛犬の中で怒りっぽくなる要因があります。一つづつ見ていきましょう。

【食事】

犬も人間と同様、炭水化物や糖質が沢山含まれた食事をすると血糖値を下げようとして過剰にインスリンが分泌され、血糖の急降下がおこります。血糖値の急降下は
◎イライラ
◎怒りっぽくなる
◎頭痛
◎吐き気
◎空腹感
◎めまい
などの症状をもたらします。

犬が急に怒りっぽくなったと感じた場合、炭水化物や糖質の量を減らしましょう。ペットフードのラベルをよく見て、グレイン(米、麦、トウモロコシ、キビ)などを減らして見て下さい。炭水化物は犬にとってあまり必要ない栄養素です。人間は炭水化物によりエネルギーを作りますが、犬にとって脂肪はエネルギーを作り出す一番の栄養素でたんぱく質や炭水化物の2倍です。そして炭水化物は消化がしづらいことから、炭水化物の摂取はそこに含まれる食物繊維を取れる分のみで良いのです。犬に必要な栄養素:脂肪

【病気や怪我を疑う】

愛犬が怒りっぽくなったときは、病気や怪我で体のどこかが痛い可能性があります。病気で可能性が大きいのは、関節炎、骨折、体内のどこかに痛みを感じている、腫瘍等が考えられます。他には、なんかの脳の病気が発症している可能性があります。認知機能の低下、脳腫瘍などのにより怒りが引き起こされている可能性があります。こういった症状はシニア犬に多くみられますが、どの年齢でも可能性があります。

【恐怖感】

恐怖を感じやすい犬は防衛本能から怒りを表すことが多いと言われています。保護犬や子犬期に他の犬と触れ合ってこなかった場合は、他の犬がどのような行動を行うのか予測がつかないため、防衛本能により怒りを見せることがあります。

今まで問題なかった人間(飼い主)や犬(今まで一緒に遊んだ子)に対して急にそのような態度を見せた場合は、何か「怖い」と感じる恐怖体験があった可能性があります。この場合は、恐怖がトレーニングによって解消できるものなのか、それとも病気や怪我で弱っているところを触られたため恐怖を感じているのか見極めて、対処していくのが良いかと思います。

【リーダーで支配者】

散歩中に前から歩いてくる犬や人間に対して吠えている犬は自分が飼い主がリーダーでなく、自分がリーダーだと勘違いしこの群れに危険が及ぶかもしれないとして防衛している行動の上です。

それが急に行動として見られた場合は、飼い主さんと愛犬との間で上下関係性が崩れてしまったと考えられます。飼い主さんがリーダーで、安心して散歩に集中できると安心することが出来れば前から歩いてくる犬や人間に対し吠える必要は無くなります。

【フラストレーションやストレス】

犬が怒りっぽくなったと感じた場合、犬がフラストレーションやストレスを感じるようなことを(無意識に)行っている可能性があります。その要因で引き起こされる怒りが他の犬や人間に向けられている可能性があります。

◎長時間のお留守番
◎長時間犬の行動を制限
◎満足な食事(栄養)が取れていない
◎同居家族の変化(出産里帰り、通勤・通学・離婚により別居)
などにより不安定になる場合があります。ポチデリのアドバイザリーの堀本先生も犬の精神的なご相談も多く、犬の生活の変化、得に同居家族の変化などについて質問されるそうです。

そういった行動を現したときは犬のフラストレーションを解放してあげてください。適量の運動と沢山時間をかけて犬と遊んであげることにより、フラストレーションやストレスによる怒りっぽさは軽減されることと思います。

小さな変化に気づいてあげれたら、家族としてさらに幸せな時間が過ごせるかもしれないですね。

Happy life with dogs! 

監修

堀本 ひかり(獣医師)
出身学校 帯広畜産大学
所属学会・資格 日本獣医エキゾチック学会

CTを備える医療センターから、獣医師一人で診察する小さな分院、夜間救急病院などの勤務。
リュー・オルソン(自然栄養学博士/ブリーダー)
リュー・オルソンは40年以上、多岐にわたる犬の健康に関わる仕事に従事。

犬の消化器官の研究でテキサス大学で博士号終了。犬のサプリ開発などに関わる傍ら、ロットワイヤーのトップブリーダーを30年以上続けており、アメリカンケネルクラブ審査員、テキサス コンローケネルクラブ会長などを務める。

犬の健康的な食生活ガイドのEマガジン/ECサイト「B-Natural」の運営に加え、Gazette(ニュージーランド)、the Mein Hund (スイス), the Rottweiler Quarterly(米国)といったブリーダー専門誌への寄稿も行う。

主な著書に「Raw and Natural Nutrition for Dogs, Revised: The Definitive Guide to Homemade Meals! 」などがある。

1992年には、自身の愛犬達には生肉を与えるフードに変更した。