犬と水分補給

こんにちは。梅雨とは思えない程の夏日が関東地方を襲っていますが、皆さんの地方はいかがでしょうか?

外に出るのが億劫になる季節になってしまいますが、散歩を心待ちにしている犬がいると散歩に行かないというのは選択肢にないという飼い主さんは沢山いると思います。こんな日は比較的涼しい早朝や日が沈んだ夜に散歩に行くと思いますが、それでも暑さに人間はヘトヘト、犬はハアハア…笑 
水分補給に真面目に取り組まなきゃいけないですよね。そこで、今日は水についてお話させて頂きます。

【栄養として水】
☑食物の栄養素を細胞へ運ぶ
☑消化や老廃物の排出を促す
☑栄養の吸収を促進
☑体温調節
☑関節を滑らかに動かす
☑認知機能の向上
☑脳を衝撃から保護

水分は生命を維持していくなかで最も重要な役割を持つ栄養です。動物は半分以上の体脂肪やたんぱく質を失っても生存することは可能ですが、体内の10%の水分を失った場合生存維持は困難になります。

【体内で水分不足が起きると】
体内の水分が十分でない場合、脳は腎臓機能の中断のシグナルを出します。更なる体内の水分量の減少が続いた場合は、神経、視覚、聴覚に障害が起こり始めます。
体内の水分量が5%〜10%以上失われた場合、心臓機能をはじめとした機能が停止し、生命の継続が出来なくなります。

【動物の体内から水分が排出される3つの行動】
◎尿による排出
◎排便による排出
◎呼吸により肺から水分の排出/蒸発

犬が舌を出しハアハアしているときは、肺から水分が排出されている状態です。

【犬が水分を摂取する3つの方法】
◎水を飲む
◎食事に含まれる水分から摂取する
◎代謝水(体内での栄養素の酸化的分解過程で生じる水のことで,酸化水ともいう)

【水分を積極的に摂取させる方法や工夫】
愛犬が常に適正な水分量を摂取するためには、上の通り「犬自ら水を飲む」「食事に含まれる水分を摂取する」ことが必要です。そのために飼い主が出来ることは、
◎水がいつも飲める環境を作る(新鮮な水が理想)
◎水分量の高いフードを与える
ことです。

以前、「うちの子、あんまり水を飲まないんです」という投稿をさせて頂きましたが、ハアハアしてても水を飲まない/飲みたがらない子もいます。そういった子には水分摂取をさせるには工夫が必要です。

◎愛犬が好む匂いを水に混ぜる
例えば、肉の煮汁やヨーグルトのホエイ、牛乳などを水と混ぜて出してあげる。
愛犬の先代の子は腎臓病だったので、積極的な水分補給が必要でした。レバーが大好きだったので、レバーの煮汁を水に混ぜて飲ませていました。

◎水分量の多いウェットフードに変える
ドライフードは水分量は7%程度です。ウエットフードは食材自体に水分を含んでいるのでフードから水分を摂取できます。夏だけドライフードを水分量の高いフードに変えることで、脱水症状を予防になるかもしれません。
先日「犬が食べても良い夏のフルーツ」について記事を書かせて頂いているので、愛犬が好きなフルーツからでも取ることもお勧めします。

◎飲む容器を変える
これは堀本先生から教えて頂いたのですが、飲む容器を変えると飲みだす子もいるそうです。ちょっとした気分転換も必要だということですね!

人間も犬も過ごしにくい季節になってきましたが、それでも楽しいドッグライフを過ごすためにはいろんな工夫をしていきたいですね。

Happy life with dogs!