フードを食べない肥満の増加

こんにちは!犬の体の構造に最も適したフードを提供するポチデリです。

肥満についてのリスクや栄養素などは前回のブログで記載しましたが、今回は「フードを食べない肥満」についてお話したいと思います。

食べない肥満

「食べないのに肥満?」と不思議に思われると思います。ポチデリで飼い主さんとお話していたり、獣医師の先生と情報交換をさせて頂いていると頻繁に聞かれるトピックとなっています。

先生によると、最近トイプードルなどの玩具犬に多く見られる傾向なんだそうですが、与えられたご飯を食べない、フードに興味を示さないという子が増えているそうです。

そうすると、飼い主さんは、愛犬のフードにふりかけなどをプラスしたり、フードの代わりにおやつを過剰に与えてしまうことが「食べない肥満」の原因だそうです。

多くのドッグフードは一日の栄養素が計算され作られています。ふりかけやおやつは総合的な栄養をとることが出来ないため、栄養不足やある一部の栄養のみ過多となり結果的に愛犬の体に負担を掛けてしまいます。肥満のブログでもお伝えしましたが、肥満の子は寿命が短く、さらに以下のような沢山の病気を引き起こすリスクを高めてしまいます。
  • 前十字靭帯断裂、膝蓋骨脱臼、骨折、関節炎等の整形外科の病気 
  • 糖尿病
  • 泌尿器障害
  • 心臓病
  • 膵炎
  • 心血管疾患
  • 循環器 (心臓病、心血管疾患、呼吸器疾患)
  • がん
  • 皮膚病
      それを理解した上で、肥満を改善するフードトレーニングを始めて下さい。

      フードトレーニング

      まず飼い主さんがやるべきことは、「愛犬に栄養総合職を与え、それを愛犬が与えたときに食する」ことです。そして、食べない場合は、フードを下げて下さい。そしてそのまま、次のご飯まで何も与えない。

      フードトレーニングには、肥満を改善し愛犬を健康な数値に戻すこと、そして将来に併発する可能性がある病気のリスクを減らすことを頭に置いて、行って下さい。

      フードトレーニングは病気の改善や予防以外にも重要なことがあります。ある飼い主さんの実体験なのですが、病気になったときに療養フードを食べないということがあり困ったことがあり、フードトレーニングの重要性を感じたとのことです。病気や災害は、あり得る事態です。その時のために、愛犬のためにそのときに添えて頂きたいです。

      ここからは肥満と診断されたときに飼い主さんが知っておくべき知識のおさらいです。

      肥満と診断されたとき、飼い主さんがやるべきこと

      ☑ 与えているドッグフードのフードラベルを読んで、適正量を知ること
      ここで重要なのは、適正量(与えるべきフードの量)とは体重に対して表示されていることです。このときの体重というのは現在の愛犬の体重ではなく、理想の体重をいいます。詳細は、
      でご確認頂けます。

      その後、
      ☑ 理想体重の適正量から10%量を減らす 又は フードをダイエットフードに変える
      という風にフードの調整を行います。

      肥満の愛犬に与えるべき栄養素やフード

      ダイエット中の必須栄養素
      ☑ 高たんぱく質
      ☑ 脂肪(栄養素の脂肪)
      ☑ 水分
      ☑ 食物繊維

      人間のダイエットや減量は昨今、「高たんぱく、低脂質」というのがスタンダードになっていますが、犬のダイエットは「高たんぱく、高脂肪」がスタンダードです。上質な動物性たんぱく質を積極的にとり代謝を上げながら、上質な脂肪に摂取することで脂肪を燃やすことが犬に最も適したダイエット、減量方法となっています。

      高脂肪の理由は、ホームページの必要栄養素・脂肪でも説明させて頂いておりますが、犬にとって脂肪はエネルギーを作り出します。脂肪が作るエネルギーは、たんぱく質や炭水化物の2倍以上であるということは研究結果で証明されております。また犬は、フードの50%以上が生肉で構成されている場合は、その肉が持つ脂肪からグルコースというエネルギーを作りだすことが可能なので、エネルギーを作り出すために炭水化物を摂取が必要という考え方は犬には当てはまりません。
      注意すべきことは「上質な脂肪」である必要があります。新鮮な肉や魚などから取れる上質な油を摂取することです。

      水分や食物繊維は排便や排尿を助けます。水分は消化や老廃物の排出を助けます。食物繊維は便通を整えて便秘を防いでくれます。また食物繊維は、脂質・糖・ナトリウムなどを吸着して身体の外に排出する働きがあるため、肥満により体内に溜め込まれた脂質・糖・ナトリウムを排出する働きがあるため、適量の摂取が必要です。

      ポチデリフードは、高たんぱく・高脂肪、(いずれも上質なもの)であり、水分を沢山含む生食であります。また、食物繊維を多く含む、キャベツ、ブロッコリーやわかめが含まれており、またわんちゃんの体重から適用を算出しているので、過剰摂取も防ぐことができます。

      食の幸福感

      ポチデリで栄養と同じ位重要視しているのは「美味しいものを食べて幸福感を感じてもらいたい」ということです。犬も人間と同様、栄養不足や満足感の欠如は精神的にストレスとなりとなるのは、研究結果で明らかになっています。
      また、ポチデリを推奨して下さっている堀本先生も日々感じていらっしゃるそうです。

      堀本先生も食事制限のあるわんちゃんの攻撃的な行動が、生肉を食することで満足感が得られ問題行動が減ることを感じているようです。

      ドライフードよりも、生肉は嵩(かさ)が増えるため、飼い主さんの「可哀そう」という気持ちも減り、また犬にとっても満足感が得られるなど利点もあります。
      ポチデリ無料フード問診はこちら→ クリック
      愛犬の健康と長生きのため、今の状況を改善しておきましょう。

      肥満や太りすぎになりやすい犬種
      どの犬種も可能性はありますが、
      ラブラドールレトリバー
      柴犬
      フレンチブルドック
      ミニチュアシュナウザー
      ウェルシュコーギー
      ボストンテリア
      パグ
      ビーグル
      ゴールデンレトリバー
      イングリッシュスプリンガースパニエル
      ミニチュアダックスフンド
      コッカースパニエル
      シェットランドシープドッグ
      キャバリアキングチャールズスパニエル
      バセットハウンド
      スコティッシュテリア
      ウエストハイランドホワイトテリア
      ボーダーテリア
      がなりやすいといわれています。

      監修

      堀本 ひかり(獣医師)
      出身学校 帯広畜産大学
      所属学会・資格 日本獣医エキゾチック学会

      CTを備える医療センターから、獣医師一人で診察する小さな分院、夜間救急病院などの勤務。