こんにちは。ポチデリです。
うちには、暴れん坊のジャックラッセルテリアがいます。3歳になるのですが、運動量が半端なく、毎日飼い主がヘトヘトです。あの小さな体からエネルギーが生まれるのでしょうか…。運動量の多いわんちゃんと一緒に暮らしている飼い主さんは同じようにしんどいなと思うことも多いと思いますが、反対に「うちの子は本当に動かないの」という飼い主さんのお声を聞くことがあります。
なので、今日は「運動不足が犬に与える影響」についてお話させて下さい。
昔ドッグトレーニングに通っていた際、トレーナーの先生が最近は「動かないわんちゃん」を運動させるため/散歩させるためにトレーニングに来る家族もいらっしゃるということを聞きました。(初代ボーダーコリー、2匹目ジャックラッセルそして現在もジャックラッセルと一緒に暮らしている私にとってはびっくりする事実でした。)
トレーナーさんは愛玩犬(コンパニオン又はとトイ犬とも言われています)と呼ばれる犬種のわんちゃんに「運動不足」「運動嫌い」が多くみられるそうです。
【運動不足が犬に与える影響】
運動不足は
- 問題行動(おもちゃを壊す、ものを噛む、ゴミ箱をあさる、トイレ以外で排泄をする)
- 落ち着きがない・精神が不安定
- 無気力・意欲がなくなる
- 筋肉が張る(凝る)、関節の動きが悪くなる
- 吠える
という行動が顕著になるそうです。運動しない状態が続けば、万病の元の太り気味や肥満につながります。肥満に関する過去の記事:
問題行動や吠えるなどは、ストレスを発散するために起こり得る行動だと想像はつきますが、「無気力・意欲が無くなる」や「筋肉が張る(凝る)、関節の動きが悪くなる」はびっくりしました。
無気力や意欲がない
問題行動が減ったから良かったと喜んでいても、本当は無気力や意欲が低下したために散歩にいきたがらなくなったり、遊びたがらなくなっているのかもしれません。肉体的より、愛犬は精神的に弱っている(苦しんでいる)かもしれないのです。
前のように愛犬が近くに寄ってこず、部屋の端に寝ている(距離をとっている)場合は、精神的に弱っているサインの可能性があるそうです。
こういった症状が見える場合は、まずは病院に行き体調不良でないことを獣医師さんと確認してから、得に病気の症状が見られない場合は、少しづつ毎日の散歩の量を増やし、徐々に活力を取り戻すようにしていくようにして欲しいと思います。
筋肉が張る、関節の動きが悪くなる
愛犬にとって十分な運動(犬種、年齢によって異なります!)は、筋肉と靭帯機能を柔軟(適度の緩んだ状態)に保ちます。反対に運動量が足りない場合、犬も座ったままの状態、寝ころんだままの姿勢を長く続けた場合、筋肉は硬直し、痛みが出てしまいます。
運動不足で人間の体に起きることと同じような症状と考えて頂くと分かりやすいかもしれません。
肥満
肥満の投稿にも記載しましたが、肥満は万病のリスクとなります。記事
肥満の子は寿命が短いのが特徴です。そして沢山の病気を引き起こすリスクを高めてしまいます。例えば
- 前十字靭帯断裂、膝蓋骨脱臼、骨折、関節炎等の整形外科の病気
- 糖尿病
- 泌尿器障害
- 膵炎
- 循環器疾患(心臓病など)
- がん
- 皮膚病
など、肥満が引き起こす病気は数えきれません。
【運動嫌いな犬を運動させるために出来ること】
トレーナーさん曰く、運動嫌いな犬を強引に散歩に引っ張ることはしないで欲しいとのこと。その代わりその犬の好きなことをやりながら動きを入れていく。
おやつが好きな子の場合は、外でも家の中でもおやつを持っているのを見せて、待てをさせる少し離れて、「おいで」とか”Come”とか声をかけて犬を自分の方に来させる。そしてご褒美としておやつを上げる。この距離を少しずつ広げていき、犬が動く距離長くし、運動をさせるのもいいそうです。
好きなことをして、やったらご褒美がある。それを積み重ねて「動く」ことに集中するのではなく、好きなことをしていたら運動していたくらいで丁度いいのだそう。
【本当に運動嫌い?】
運動嫌いで動かないと思い込んでいないかも、注意して見た方がいいかもしれません。これは実体験ですが、運動好きなわんちゃんでも体が痛いときや、調子が悪いときは動かなくなります。運動嫌いなわけでない可能性もあるので、注意深く愛犬を見てみてくださいね。