犬の便秘

こんにちは! 犬の消化器を長年研究しているオルソン先生と一緒にレシピを作っているポチデリです。

うちの愛犬、詩(うた・ジャックラッセルテリア・3歳・メス)はポチデリフードを食べているので、普通の子よりも水分が多いうんちをすることが多いと思います。そして排便をするときもするっとうんちを出します。ですが、そんな姿を見ていると先代の子が排便をする体制に入ってから時間がかかり、排便をする行為が楽にできなくなったときのことを思いだします。

今日は便秘についてお話したいと思います。

【犬が便秘になった場合のうんちの状態】
◎うんちが硬くなる、コロコロ
◎排泄の頻度が減る(通常犬は1日に2~3回程度うんちする)
◎排便体制に入ってから、排便を終えるまで時間がかかる
◎排泄が楽に行えない/痛みを感じているように見える
◎うんちの色がいつもと異なり、薄い茶色

【便秘の原因】

正常な腸のぜん動運動が起こらず、便が滞って便秘になります。
◎病気
◎ストレス
運動不足
◎食事
◎加齢(筋力の低下)
により起こることが多いと言われております。

食事の多くの場合は、
食物繊維の過少摂取又は過剰摂取
水分不足
が原因と言われていますが、オルソン先生の研究によると現代の犬の便秘の多くは食物繊維の過剰摂取によるものとされています。

【食事による便秘解消方法】

過剰に摂取した食物繊維は、腸の中に滞ります。
その滞った便を外に出すための食事はまず、過剰摂取である食物繊維を減らすことが重要です。食物繊維と炭水化物(炭水化物とは食物繊維と糖質を合わせたもの)はうんちを「大きく」「硬く」してしまいます。おやつに骨を与えるのも便秘が収まるまではやめて下さい。骨に含まれるカルシウムもうんちを硬くしてしまいます。

減らすと強調させて頂いたのは、食物繊維の中でも「水溶性食物繊維」は摂取すると犬の快便も助けてくれるものだからです。

水溶性食物繊維は、腸内の善玉菌を増やしたり、短鎖脂肪酸の産生を助け、腸内環境を整える働きがあります。水溶性食物繊維は消化するとドロドロのジェル状になり、排便をスムーズにする作用があります。例えばこんにゃく、海藻、きのこ等があります。ポチデリではわかめを使っています。
他には、ズッキーニ、葉野菜、カリフラワー、ブロッコリーは便秘の子に良い食材だそうです。
控えるべきは不水溶性食物繊維で、穀類、野菜(特にでんぷん質の高いイモ類やかぼちゃ、ごぼうなどの野菜)、豆類などは、水に溶けずに水分を吸収して便の嵩を増やす作用があるので更に便秘を悪化させてしまう可能性があります。

1回の食事で75%が動物性たんぱく質/脂肪(脂質)、炭水化物や食物繊維は25%以下である食事が犬の消化に最も適した栄養の割合だとオルソン先生の研究で得た知識で教えて下さいました。

もし、愛犬が便秘の症状がある場合は、動物性たんぱく質を75%以上、炭水化物や食物繊維を25%以下にすることにより、便秘の改善は見込めると先生はおっしゃいます。
その他、水分量を増やすこと。これはドライフードの子はフードをウエットや生食に変更するだけで水分量を増やすことができます。あとは、運動も必要です。

それでも2〜3日、愛犬の便秘や便通の改善が見られない場合は病気の可能性も考えられますので、即獣医師の先生に見てもらって下さい。

Happy life with dogs!